鬼滅の刃に続き、社会的作品になりつつある『推しの子』、漫画でもアニメでも人気の作品です。
アニメ【推しの子】が放送中止⁉︎という気になる情報が入ってきたので、どういうことか確認してみました。
調べたところ、推しの子の放送中止はなく、テラスハウスは関係ないと思われます。
作中に描かれている「恋愛リアリティショー」が、テラスハウス事件に似ているとのことで、放送中止になるのではといわれていたようです。
どうしてテラスハウスとの関連が言われていたのか、炎上した理由や、放送中止していない理由を見ていきましょう。
この機会に、エンターテインメントの楽しみ方も考えられるようになりますように。
なお、この記事には【推しの子】のネタバレが含まれています。
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推しの子放送中止とテラスハウスの関係
なぜ、放送中止とテラスハウスに関係があるのでしょうか。
【推しの子】は放送中止にはなっていません。また、同時に騒がれているテラスハウスの事件とは、関係はないと言われています。
連載当初から話題となっていた【推しの子】ですが、特に大きな反響を呼んだのが、「恋愛リアリティーショー編」のエピソードです。
原作でも人気のエピソードであるため、アニメでも注目されていました。
そのようにアニメ【推しの子】で、2023年5月に放送された第6話「エゴサーチ」が炎上していることで、いろいろな情報がネットでは流れています。
その中でも、放送中止といわれた理由をみていきますね。
放送中止と言われていた理由
考えさせられる内容なのに、なぜ放送中止とまでいわれていたのか、気になったので調べて見ました。
放送中止といわれていた理由はテラスハウス事件に内容が似ているとのことでした。
【推しの子】第6話の「エゴサーチ」内で、SNSにあがっていた内容の描写
SNSの内容が、2020年に放送された「テスハウス2019-2020」の炎上内容と似ていたとことから、みんなの記憶が呼び起こされたようです。
しかし、【推しの子】の6話にあたる原作は、テラスハウス事件前に、すでに作られていたことがわかっています。
実は恋愛リアリティーショーの事件は、社会問題として取り扱い、取り締まる法律がある国もあるくらいなのです。
実際に、恋愛リアリティショーの出演者が、SNSが炎上したことが原因で追い詰められて、自ら命を絶った事件は世界中に沢山あります。
【推しの子】の恋愛リアリティショー編については、時系列的にもテラスハウス事件がネタ元ではないことを、ご遺族の方にも説明されたようです。
確かに、ひとりの尊い命が失われた事件を取り扱う場合には、遺族や関係者、同じようなネットいじめで苦しんだ経験がある人達への配慮が必要でしょう。
しかし、放送中止になっていないということで、物語の本当に言いたいことを読み取れていた人が、多かったのだと考えます。
今回の件は、SNSが与える影響について、考える力を養うというのが、大事なことではないかと私は思いました。
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推しの子放送中止は炎上によるもの?
私は【推しの子】6話が炎上していることを、ネットニュースに上がってきて知りました。
放送中止にはなっていませんが、炎上のタイミングと振り返りの放送が重なったことにより憶測が流れました。
6話を視聴しましたが、とてもリアルに描かれていて、恋愛リアリティーショーは同じことが起こっているのだと感じました。
この恋愛リアリティーショー編では、SNSで炎上し、多くの顔の見えない人々によって誹謗中傷を受けた人側から見える世界を、克明に描いています。
特に象徴的に描かれるTwitterでの誹謗中傷は、SNSに日常的に触れているあなたにとっては、もはや見慣れた光景になっていると思います。それは、とても残念なことでもあります。
そして、炎上の張本人となったことがある人は、限られてきます。
顔出し・本名で使用しているアカウントが、炎上したとまで限定した場合、経験した人はかなり少ないでしょう。
そういった状況から、実在する人物にリンクしてしまうかもしれません。
推しの子作中の恋愛リアリティーショー番組の流れ
【推しの子】作中の恋愛リアリティーショー番組「今からガチ恋始めます」では、黒川あかねが自身の行動で強いバッシングを受けました。
そして誰にも相談できないまま、SNSの心ない言葉で精神をすり減らしていく様子が、リアルに描かれています。
炎上した経験がない私にも、炎上当事者の心理として、十分に感情移入できるものになっていました。
恋愛リアリティーショー編の話を、まとめてみました。
嘘偽りのない、等身大の自分として『今からガチ恋始めます』に出演していたあかねが、SNSにより、自分という存在のすべてを否定されたような苦しみを味わう。そして、共演者に助けられて復帰していく。
作品全体を貫くテーマとして、「嘘」を描き続ける【推しの子】だからこそ、いっそう説得力を帯びた部分だと考えられます。
物語の本質は、アクアが黒川あかねを助けたその後の展開にあります。【推しの子】の作中でも、ここが大きな見どころとなっています。
放送中止になってしまったら、意図がわからなくなってしまいます。
私としては噂が出たとき心配してしまいましたが、無事に放送されて安心しました。
その後の展開から学ぶこと
【推しの子】の展開では、アクアがあかねを助けた後、本当の意味であかねを救うために共演者で積み上げていく流れになります。
誹謗中傷を受けた当事者としての説得力ある描写がなければ、胸を打つものにはならなかったはずです。
それは、適切なケアがなければ、出演者の心に大きな負担を掛けるものであるという事実を、土台としているからこそだと思います。
「恋愛リアリティショー編」に対する多くの支持は、このエピソードが真に迫ったリアリティのあるものであったことを表しているのでしょう。
アクアが作中にいっていた言葉で、私は印象的なものがあります。
嘘は身を守る最大の手段でもあるから
引用：【推し子】より
視聴者は、見たいように見たものに感想をいいます。
台本なしとはいえ、映像を編集した人の意図が介入しているのなら、それは立派なエンターテイメントです。
何かしら演じているのが「嘘」であるなら、それが鎧になり、素の自分を守ってもくれるかもしれません。
しかし、素の自分を晒していたら、傷ついてすり減ってしまうだけです。
そういう時に「嘘」が守ってくれるなら、恋愛リアリティーショーはエンターテインメントとして見られるのではないでしょうか。
今回の放送中止の噂は、炎上のタイミングと振り返りの特別編になるお知らせが、偶然にも重なってみえたことによるものでした。
振り返りの特別編になった理由は、次で説明しますね。
推しの子放送中止ではない理由
アニメ【推しの子】は放送中止にはなっていません。
放送中止は噂だけで、実際は放送内容が前半の振り返りになりました、その理由は元から決まっていたからだそうです。
実は1クールの前半が終わるときに、振り返りを放送するのは、よくあることなのだと。
さらに1話が90分から始まっている、アニメ【推しの子】は当初から前半と後半を分ける振り返りが組み込まれていたともいわれています。
【推しの子】は全11話の放送予定のため、普通に放送していくと、1話分の放送枠が余ってしまうから
現実とフィクションは完全に切り離すことができないものです。
現実における境遇が違えば、誰かの心に深い余韻を残す物語でも、また別の誰かの心を激しく抉るものであることも珍しくはありません。
誰かにとっての「未知の世界」は、ほかの誰かにとっては「ありふれた地獄」なのかもしれません。
そのシチュエーションを耳にしただけで、エンターテインメント作品でそうしたテーマを扱ったというだけで、拒否反応が出る人がいたとしても、不思議ではないのです。
今回のお話はそのような事への問題定義であり、現状で放送中止や、批難しあう事になるのは違うのではないかと思えてなりません。
振り返りについてや、【推しの子】の放送と配信の詳細に興味のある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
- 【推しの子】の放送中止はなく、テラスハウスは関係ない
- 【推しの子】の放送中止といわれていた理由はテラスハウス事件に内容が似ているから
- 【推しの子】は放送中止にはなっていないが、炎上のタイミングと振り返りの放送が重なったことにより、放送中止と噂が流れた
- 恋愛リアリティーショーは現実でも適切なケアがなければ、出演者の心に大きな負担を掛けるものである
- 【推しの子】作中で、黒川あかねは誰にも相談できないまま、SNSの心ない言葉で精神をすり減らしていく様子が、リアルに描かれている
- アニメ【推しの子】の放送内容が、前半の振り返りであった理由は、炎上は関係なく、元から決まっていた
アニメ【推しの子】が放送中止になるかもと、噂になったことについて紹介してきました。
実際は放送中止にはならず、現実に起こりうる事件をリアルに描いたことから、噂となったのだと考えられますね。
【推しの子】では、社会問題を取り入れている部分もあります。
これから、今回の炎上を受けて、どのように展開していくのかも楽しみな部分です。
楽しみな部分でもありますが、アニメ【推しの子】を見て、悲しい気持ちになる視聴者が出ないことを願います。
どのような意図で描かれているのか、考えながら見ることで、より一層【推しの子】を応援できるかもしれませんね。
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