さて、突然ですが問題です!1キロは何メートルでしょうか?
そう、1キロは、1000メートルですね。
お子さんから急に聞かれて、意外と何メートルだったかな、と思いませんか?即答できないこともありますよね。
距離や面積、体積を学ぶのが小学校中学年ですので、はるか昔の記憶かもしれません。
お子さんに聞かれたときに、答えられるかしらと思われた、お父さん、お母さん、この機会に一緒に学んでみませんか?子供と一緒に学べる考え方を紹介します。
私も建設現場の現場監督という今の仕事をするまでは、即答できませんでした。ぜひ、一緒に学びましょう!
1キロは何メートル?
最初に、1キロは1000メートルであることをお話ししました。
小学校で習う算数のお話ですし、よっぽど、アメリカのようにヤード計算で聞かれない限りはなんとなく覚えている程度かな、と思います。
それでは、ここで問題です。1キロは何ミリでしょうか?
あ、ちょっと困ってますね。でしたら、1メートルは何センチですか?
1メートル=100センチ
1センチ=10ミリ
1メートル=100センチ×10ミリ=1000ミリ
ということは、1メートル=1000ミリ、1キロ=1000メートルですので、1000ミリ×1000メートルで、1000000ミリとなりますね。
問題にはしましたが、キロをミリで言い換えることは、ほとんどありませんので、心配しないでくださいね。こんなこと普通は、聞かれませんから。
ですが、1メートルは何ミリかな?など、お子さんと一緒に考えてみるのは楽しい時間になるかも知れないですね。
因みに私の甥っ子は、大きい数字を見るだけで「スゲー!!」を連呼します(笑)
さて、1キロが何メートルかはわかりましたね。では、表現のお話をしましょう。
陸上競技のトラック競技では、全て、メートルで表現していますよね。5000メートル走や、10,000メートル走があります。なぜ、5キロ走、10キロ走と表現しないのでしょうか。
これは、運営側がトラックを主に使用する屋内競技はメートル表記、フルマラソンのように、公共道路を走る屋外競技にはキロメートル表記と定めているからなのだそうです。
確かに、トラック競技だと同じメートル表記のほうが周数など計算しやすいかもしれませんね。
ちなみに、走り幅跳びや、走り高跳びは、メートルとセンチで表現しています。4メートル50センチ、とか、2メートル80センチという具合にです。
競技者や、審判者が理解しやすい方式をとっていると考えられますね。
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1キロは何メートル?の考え方
そもそも「キロ」という言葉は、単位ではありません。正式には、キロメートル(㎞)と表記され、メートルが単位を表す言葉です。そして、「キロ」という言葉は、1000倍を表す言葉です。
1キロメートル=1メートル×1000=1000メートル
ということになります。では、センチはどうでしょうか。センチは1/100を意味します。
ですので、1メートルの100分の1が1センチメートルになるのですね。1センチは何メートル?と聞かれたら、1メートルを100で割りますので、0.01メートルとなります。
この「キロ」と「センチ」の意味をお子さんと一緒に学んでおくと、混乱せずに覚えられそうですね。
それでは、逆の考え方を見ていきましょう。クイズが2つあるので、お子さんに解いてもらうと理解も深まりますよ。
考え方ですが、まず、センチはメートルの100分の1でしたよね。ですので、60センチを100で割ります。
60÷100=0.6メートル
そうすることで、センチをメートルに換算ができます。その後、1メートルと足して、1.6メートルという答えが導き出されます。
1メートル+0.6メートル=1.6メートルですね。
同じように、800メートルは何キロ?と考えた場合、
800÷1000=0.8
となり、答えは0.8キロメートルとなりますね。
㎞=m÷1000の公式が当てはまるため、800÷1000=0.8㎞となります。
上記のような考え方がわかってくると、1キロは何メートル?という質問から、何メートルは何キロ?というように逆の換算もできるようになっていきます。
徒歩何分の距離はどう計算するの?
不動産屋さんの物件情報には、スーパーまで徒歩〇分、と記載されていますよね。これって、どう計算するか知っていますか?
人によって歩くスピードも違うのに、どの基準なのか不思議に思いますよね。
これは目安としてなのですが、1分で80メートル進むという計算だそうです。
ゆっくり歩く方、もしくは、私のように早足の方、一度、よく使うスーパーや駅までの距離と、実際にかかった時間で割って、あなたの基準を作ってみてはいかがでしょうか?
私はスマホのマップアプリを利用して、1分間に歩く距離を計算して出してみましたよ。
なんとなくでもこの情報があると、物件からの目安の距離がわかるような気がしますね。
例えば、バス停まで5分、と記載されていれば、80m×5分=400mと考えることができますよね。
もし自分の歩く速度が1分に70mでしたら、400m÷70m=5.7なので、だいたい6分ほどかかるとわかります。基準より遅いか早いかを知っておくだけでも、便利ですよ。
1キロは何尺?日本独自の単位を紹介
1キロが何尺か、何里かを考えることはあまりないと思います。しかしながら、どこかで知識を得た子供が「25里ってどれくらい?」と聞いてきたら、どう答えましょうか。
せっかくなので、日本独自の単位にも少し触れてみましょう!それでは、日本独自の単位を紹介します。
・尺 長さを表す単位。1尺=30.303㎝
・里 長さを表す単位。約3.9㎞
・坪 面積を表す単位。約3.3058㎡。
つまり、1キロは約3300尺ですね。しかしながら、距離は尺では表現しません。距離を表現するのは、「里」です。
尺は、大きさや長さを表しますので、このように1キロを何尺?と聞かれることはないと考えてよいでしょう。
そして、坪です。面積を表す単位とされています。1辺が6尺(=1間=1.82m)の正方形の面積で、畳2枚分です。
国際単位系(IS)における面積は平方メートル(㎡)、体積は立方メートル(㎥)とされており、こちらは辺の長さが1メートルの正方形の面積、または体積と定義されています。
不動産業界では、土地の広さや、間取りの広さを表す場合に、㎡表記とともに坪数と4.5畳なども記載されています。これは「各部屋の畳数を付記する」と定められているからです。
日本人の感覚としては、畳の枚数で計算できる、何坪や、何畳、のほうがわかりやすいからかもしれませんね。
また建築では、平米「へいべい」、立米「りゅうべい」と言います。気を付けなければならないのは、1辺がメートルであることです。
建築の図面はミリ単位で書かれていますので、メートル換算を忘れ、膨大な数になるという失敗を、私は度々起こしていました。
単位が平方メートルであれば、メートルで、平方センチメートルであれば、センチメートルで計算するというように、単位に沿った計算が必要になります。
数量を計算する際の体積の計算は、小学校でも習いますね。「縦×横×高さ」です。
では問題です。
まず、30㎝をメートルに換算します。すると、0.3mですね。箱の縦も横も高さも30㎝、つまり、0.3mですので、こちらをすべて公式にあてはめると、体積が出ます。
うっかり30×30×30にしそうになりませんでしたか?このようなひっかけ問題はお子さんの算数問題にも出てくるので、また一緒に解いて見てくださいね。
尺貫法
そもそも尺貫法を聞いたことはありましたか?最近は尺や貫という単位にも触れる機会が減ってきました。
尺貫法は、日本独自の単位です。江戸時代以前は、全て尺貫法が使われており、明治時代になって、メートル法への移行が始まります。
ですが、急に変えることは難しくしばらくは尺貫法も使われていました。戦後、メートル法への完全移行が実施されていますが、尺貫法に基づく考え方は残っています。
それでは、問題です。
算数の話だけでなく、「一寸法師」にもあるように古典文学にも通じる話ですので、知っておくと便利です。
こちらの単位は、国語の古典にもつながりますね。
1貫=100両 1両=37.5g
1升=10合 1合=180ml 1斗=10升=18ℓ
1貫の10分の1は1両と呼ばれ、37.5gです。さらにその10分の1は1匁(もんめ)と呼びます。
一寸法師だけでなく、国語の古典にもこのような表現が出てきます。覚えておくと便利ですよ♪
そして、今でも残っている単位がありますよね。よく耳にする一斗缶は、18ℓです。また、灯油のポリタンクも18ℓですね。灯油が一斗缶で売られていた時代の名残だそうですよ。
古典の先生から、1升は何リットルだ?と聞かれ、一升瓶は浮かびましたが答えられませんでした(笑)
建築現場はミリと尺でできている
建築ではめったなことで1キロをミリで言うことはないですが、図面上ミリで記載されていますので、理解は必要になります。
建築は、上に建物を建てていきますので、1ミリのズレが、上に向かって大きくなると…。お分かりですよね?建物自体が傾くか、部屋の中の設備が納まらない!ということになってしまいます。
他にも窓に3ミリ隙間があると、隙間風が入ってきてしまいますよね。隙間風は困りますね。
そのため、建築では、細かいミリ単位で図面を書き、それをもとに作業を行います。
また、敷地面積というものがあり、敷地と隣地、道路との境界を細かく定めますので、測量もミリ単位で精密に行われています。
私も、慣れるまでミリ単位で話すのは大変でした。10センチ=100ミリまでは問題ないのですが、1メートル=1000ミリの考え方をよく間違えていました。
1メートル=1000ミリ、10センチ=100ミリ、1センチ=10ミリ
上記のような付箋を、慣れるまで目の前に貼っていましたね。
そして、今も、尺貫法は使われています。職人歴の長い方は、尺貫法で話をしてきます。
使用するスケールはメートル法と尺貫法の両方が記載されているものを使っています。未だ木軸も303ミリ間隔で組んでいるのです。
突然、「これは何尺だ?」と聞いてこられても、知りません、わかりません、とも言えず、でも、高校時代は古典の先生に言われたしなぁ、と私は改めて覚えなおしました(笑)
まとめ
- 1キロは1000メートル
- キロはメートルの1000倍を表す言葉で、単位ではない
- センチはメートルの100分の1
- 徒歩〇分は、分速80メートルで計算されている
- メートル法が日本に入ってきたのは明治以降
- 日本独自の尺貫法は今でも使われている
- 不動産業界、建築業界では、未だ尺貫法が使われている
1キロは何メートル?という考え方について紹介しました。
表現として、キロを多用する職種であったり、私のようにミリで話をする職種であったりと、使い慣れれば問題ないのですが、使わなくなると、どうだったかな?と思いますよね。
お子さんが、「教えて~」と来たとき、どう考えるんだっけ?とならなくていいように、考え方を知っておくと、一緒に考えていくことができますよ。
単純に、1キロは1000メートル、センチはメートルの100分の1、ということだけでも覚えていると、紙に書いて整理することもできます。紙に書いて考えると、お子さんも一緒に考えることができます。
わかりやすいのは1寸です。「1寸は小指サイズだから、3センチ!」と、本当にこれだけは最初に覚えました。
一寸法師が30センチもあったら大変です!お椀に乗れませんね(笑)
単に知識として覚えるのではなく、昔話や、私は時代劇も利用して尺貫法を覚え、そこからメートル法を関連付けて覚えていきました。ぜひ、お子さんと一緒に学んでみてくださいね。
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