『君たちはどう生きるか』の感想文をどのように書こうか悩んでいませんか。
宿題で『君たちはどう生きるか』の感想文を書けと言われたけど、何をどう書けばいいか分からない…。
今回は『君たちはどう生きるか』の感想文について悩んでいるあなたのために、感想文の例として3つ書いてみました。
しかし、感想文は人の例文をコピーしても何の意味もありません。
『君たちはどう生きるか』の登場人物やあらすじも復習として書いています。
そして中学生らしい感想文を書けるように、感想文を書くときの流れやポイントもご紹介しています。
私の『君たちはどう生きるか』の感想文の例を参考にしつつ、あなただけの感想文を完成させてくださいね。
君たちはどう生きるかの感想文例3選!
『君たちはどう生きるか』で読書感想文を書く際の例文を3つご紹介します。
あくまでも、例えばこういう視点で書く感想文もあるよという程度なので、例文をそのまま使用することはやめましょう。
下記感想文を参考にして、あなただけの『君たちはどう生きるか』の感想文を書いてみてくださいね。
『君たちはどう生きるか』感想文 例①
『君たちはどう生きるか』は、本田潤一(コペル君)が考えたことや経験を、おじさんに話をし、おじさんが、そのことをノートに書き綴っていく、そんなお話です。
コペル君というあだ名は、コペル君が「人間は世の中を作っている分子だ」と発見したとき、「コペルニクスと同じくらいの大発見かもしれない」と、おじさんがつけたものです。
私が1番印象に残っているシーンは、ガッチンが上級生にいじめられているときに、コペル君が助けることができなかったシーンです。
コペル君と友達は、上級生がいじめにきたら一緒に戦おうと約束をしていました。
しかし、上級生が怖くて助けることができなかったコペル君。
恐らくこういう状況は、誰しもが経験があるのではないでしょうか。
その後、コペル君は強い後悔に苦しみ、学校を休んでしまいました。
私自身ももし同じ状況になってしまったら、次の日は怖くて学校を休んでしまうと思います。
しかしコペル君は、1人で悩まずおじさんに全てを打ち明けて、おじさんからあるノートを受取ります。
そのノートには、おじさんとコペル君のやりとり、「コペル君」というあだ名がついたあの日からの出来事について書かれていました。
そしてそのノートに導かれるように、コペル君は友達に謝罪の手紙を送るのです。
私は友達とケンカをしてしまっても、なかなか自分から謝ることができないので、手紙でもしっかりと謝ることのできたコペル君は素晴らしいと思います。
もちろん、友達を裏切ってしまった事実は消えません。
しかし、コペル君はこの出来事をきっかけに、友達のことや、約束をすることについて、より深く考えることができたのではないかなと思いました。
『君たちはどう生きるか』感想文 例②
私が『君たちはどう生きるか』を読んで思ったことは、あんなに賢くて、真面目で、素晴らしい発見ができるコペル君みたいな人でも、人を傷つけてしまったり、裏切ったりしてしまうんだということです。
そしてコペル君は、裏切った自分を許せない一方で、学校を休み、裏切った友達と距離を取ろうとしてしまいます。
そんな姿を見て、私たちと同じように、悩んで、嫌なことからは逃げ出そうとする、未熟な人間なんだなと感じました。
しかしコペル君は、それをおじさんに相談し、手紙を書いて、しっかりと仲直りをすることができました。
きっとコペル君にとってこの出来事は、自分を成長させる大きな分岐点になったのではないかなと思います。
私も何かマイナスな出来事があったときに、それを受けて何を思うのか、どう変化できるのかが、じっくり考えて行動に移したいなと思いました。
『君たちはどう生きるか』感想文 例③
『君たちはどう生きるか』では、主人公であるコペル君が、おじさんや友達、学校での出来事、そしてニュートンやコペルニクス、ナポレオンなどの偉人の生き方から色々な学びを得ていきます。
この本では、コペル君が物事を考えるきっかけになる出来事がたくさん出てきますが、どれも読者である私たちに問いかけてきているような感覚にすらなりました。
例えば、コペル君と友達の浦川君との違いについて、おじさんは浦川君を「生産する人間」と言いました。
貧しい浦川君はあつあげを生産する立場、そして裕福なコペル君は消費する立場なのです。
そのことにより、裕福で消費の仕方を知っている人でも、生産の仕方を知らない人は、例え貧しくても一生懸命に働き、生産している浦川君の方が、よっぽど値打ちがある人間だと諭すのです。
私はこの部分を読んで、不思議な気持ちになりました。
今の時代には、学校を休んで、家の仕事を手伝っている人なんて見たことないです。
しかし、もしそんな人がいたとしたら、可哀そうな人なのではなく、むしろ生産してくれている、素晴らしい人なのだと思うと思います。
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君たちはどう生きるかの感想文を書く前にあらすじを復習
1章では、『君たちはどう生きるか』の私なりの感想文を紹介してみました。
ここからは、よりオリジナリティのある感想文を書くためにも、今一度『君たちはどう生きるか』の登場人物やあらすじを復習してみましょう。
あらすじと共に、1番の見どころもご紹介しますね。
君たちはどう生きるか 登場人物
- コペル君(本田潤一)
- 主人公。旧制中学二年(15歳)
- 成績優秀だが、少しいたずら好き
- お母さん
- コペル君のお母さん。夫(コペル君のお父さん)を亡くし、未亡人
- 未亡人だが、資産があり、専業主婦で召使もいる
- お父さん
- コペル君のお父さん(3年前に死去)
- 生前は大きな銀行の重役
- おじさん
- コペル君のお母さんの弟
- 働いていた出版社がつぶれ、現在無職
- ガッチン(北見君)
- コペル君の友達
- 体が頑丈。思ったことははっきり言う、頑固者
- 口癖は「誰が何と言ったって」
- 浦川君
- コペル君の友達
- 内気で気の優しい性格で、からかわれやすい
- 家業の豆腐屋さんを手伝っている
- 山口君
- 浦川君を「あぶらあげ」と呼び、いじめるクラスメイト
君たちはどう生きるか あらすじ
『君たちはどう生きるか』の舞台は1937年の東京です。
主人公であるコペル君は、一見真面目で、友達想いの旧制中学二年生です。
ある日、コペル君は友達を裏切ってしまいます。そしてその後悔に苦しめられ、学校をしばらく休んでしまうのです。
そんな時に、コペル君のお母さんは、コペル君へ、1冊のノートを渡します。
そのノートは、おじさんがコペル君のために記していたノートでした。
コペル君とおじさんとの今までのやり取りの中で「立派な人間」になるためのに必要なことが書かれていました。
このおじさんが記したノートを通して、コペル君は色々なことを考え、友達を裏切った自分への後悔に向かい合うことにするのです。
君たちはどう生きるか 見どころ
『君たちはどう生きるか』の最大の見どころは、あらすじの部分でも軽く触れた主人公のコペル君が、友達を裏切ってしまうシーンです。
このシーンは物語冒頭でも登場しますが、物語の最大のクライマックスでもあります。
友達を裏切ったという後悔にもがき苦しみながらも、おじさんのノートにより、考えを改め、友達に手紙を書き、仲直り、成長するという、物語の要の部分になります。
感想文を書くときも、共感性の高い内容をかける部分なので、忘れずにチェックしましょうね。
君たちはどう生きるかの感想文を中学生が書くときのポイント
さて、ここまで君たちはどう生きるかの感想文の例や登場人物、あらすじについてご紹介してきました。
しかし、第一章でご紹介した感想文は、小学生ほどの感想文にすぎません。
中学生にもなると、もう少し踏み込み、構成力も試されるでしょう。
この章では『君たちはどう生きるか』の感想文を、中学生が実際に書くために、流れやポイントをご紹介します。
構成を考える
感想文を早速書き始める前に、感想文の構成を考えてみましょう。
上記のテンプレートに添ってメモ書きなどで、下記のように文字に書き起こしてみましょう。
テンプレートに添って文字に書き起こす
①この本を読む前の印象
まずは感想文の冒頭として、この本を読む前の印象を書いてみましょう。
例えば『君たちはどう生きるか』であれば、「私と同じ中学生の話ではありますが、かなり昔の話なので、参考になるのか少し半信半疑でした。」など、自由に書いてみましょう。
②あらすじ
あらすじを細かく書いて文字数を稼ぐ方法は、小学せや中学生あるあるですが、あまり印象が良くないので、やめておきましょう。
例えば「コペル君とおじさんが、実際に起きた出来事を通して、成長していく物語です。」と、印象に残ったエピソードを1つ紹介する程度で良いでしょう。
③特に印象に残ったシーン・その理由
ここが感想文の1番大事な部分です。本を読んでいる段階でメモをとり、自分の考えや実際に自分が経験したことなどと重ねて、膨らましてみましょう。
もしも内容が薄くなるようなら、その部分だけでも、繰り返し読んで、内容を充実させてみましょう。
例えば「この本で特に印象に残ったシーンは、〇〇のシーンです。なぜなら私も〇〇な経験があり~だからです。そのため~だと思いました。」など印象に残ったシーンと感想を書きます。
自分の経験や、自分の考えをリンクさせて感想文を書くことで、小学生には書けない、中学生らしい感想文が書けるでしょう。
④の本を読み終えての印象
特に印象に残ったシーンを書いた後に、この本全体の印象を書いていきましょう。
このときに、感想文冒頭で書いた、読む前の印象と絡めて書くことで、話が膨らませやすくなりますよ。
例えば「君たちはどう生きるかは昭和の話で、私たちとはかけ離れた話かと思いましたが、今も昔も同じような悩みがあるのだと気付かされました。例えば~」のような形です。
⑤学んだこと
読み終えた印象から続き、さらに学びが深まったこと、どのように考えらせられ、今後その考えをどのように、実際の生活に活かしていくのか書いていきましょう。
この本によって、どのような学びがあり、それにより自分の生活にどのように生かしていくのかを書くことが、ワンランクアップできる感想文のポイントです。
例えば「この作品を通して、○○のような考え方を知りました。今後は~」とこんなことを知り、今後はどうしていきたいのか書いてみましょう。
⑥感想
最後に、この本のトータル的な感想で締めましょう。
感想なので各々自由に、思ったことを書いて感想文を締めてください。
実際に原稿用紙に書いてみよう
先ほど書き起こした内容を、実際に感想文として書いてみましょう。
直接原稿用紙に書いてもいいですし、心配であれば、何か別の紙に下書きしてみるのもいいですね。
一通り分を揃えることができたら、文字の全体数を確認し大丈夫であれば、下書きの場合は清書し、完成です。
文章の終わりは「です・ます」や「だ・である」など種類があります。文章全体で統一することを心がけてください。
まとめ
- 『君たちはどう生きるか』の感想文の例を参考に、あなただけの感想文を考えてほしい
- 感想文は、物語を見る視点によって、色々な書き方ができる
- 『君たちはどう生きるか』の登場人物やあらすじを、より理解し、さらにオリジナリティのある感想文を書いてみよう
- 例文はあくまでも小学生ほどにおすすめの書き方で、中学生になるともう少し踏み込んだ方がよい
- 感想文のテンプレートに添って、文字を起こしてから、実際に文章にしてみよう
『君たちはどう生きるか』の感想文は書けそうでしょうか。
私のあげた例文を読んで、少しはイメージができていれば、そのイメージのまま、あなたが思うように感想文を書いてみてください。
きっとあなただけの『君たちはどう生きるか』の感想文が、スラスラ書けると思います。
また、あなたの感想文についても教えて頂ければ幸いです。頑張ってくださいね。
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