我が子が六年間愛用し、使わなくなったランドセル。あなたはどうしてるでしょうか?
使わなくなったランドセルをどうしてるのか、というアンケートによると、半数以上のご家庭で処分、または保管しているようです。
しかし実はこのランドセル、リメイクしたり、寄付したりできるのをご存知でしたか?
私は来年小学生になる娘がおり、絶賛ラン活中です。
工房系ランドセルを見に行った時に、初めてランドセルのリメイクについて知りました。
結構いいお値段するから捨てるのはもったいない!子供が取っておきたいというけれど保管場所に困る!
そんなあなたに、使わなくなったランドセルを皆さんがどうしてるのかご紹介します♪
思い出のつまったランドセルを保管する方法、処分方法、リメイク方法、寄付方法をそれぞれお伝えしますね。
使わなくなったランドセルはどうしてる?

使わなくなったランドセルをどうするか、あなたも悩みますよね。
いろいろ調べてみると、そのまま保管する方が一番多く、その次に多いのは処分ということでした。
2016年12月から2017年1月にかけて、ベネッセが使わなくなったランドセルに関する調査を行ったので参考にしてみます。
アンケートでは、約60%の方が「自宅でそのまま保管」、約20%の方が「ゴミとして処分した」という回答でした。
使わなくなったランドセルをどうしてるのかと思ったら、ほとんどの方が保管か処分しているのですね。
さらに約10%の方が、使わなくなったランドセルを、親戚や兄弟に譲っているそうです。
残りの10%の方たちがどうしてるかというと、寄付したりリメイクをしたりしていました。
ネットオークションやリサイクルショップで販売する方もいるようです。
ちなみに、同調査で、ランドセルのリメイクができることを知っていた方は、63%いました。
知っていたけれど、料金が高額だったり、どこでリメイクしたらいいのかわからかったりしてそのまま保管、という方が大半のようです。
また、使わなくなったランドセルを寄付できると知っていた方は33%いました。
こちらは、知っていたけれど、なんだか面倒臭そう、という方が多いようです。
保管している方の多くは、6年間使ったランドセルに愛着があって捨てられない方たちです。
あなたも同じように、使わなくなったランドセルの今後について悩んでいるのではないでしょうか。
最近のランドセルは6年間保証がついていて、きちんとメンテナンスをすればピカピカのまま使うことができます。
とはいえ、20年後に、娘の子供、つまり自分の孫が使う可能性は低いですよね。
そうなると、ランドセルのままとっておけるのは、保管場所が充実している家に限られそうです。
ランドセルは結構な大きさなので、収納場所にも悩みますよね。
我が家はただでさえ物が多いマンション暮らしなので、処分はしたくないけれど、保管も難しくなりそうな予感…。
そんな時の救世主が、ランドセルのリメイクや寄付になります。
娘が思い入れも特になく捨てても良い、というのであれば潔く処分。状態が良ければ寄付。
もし、大事に取っておきたいときはリメイクをすすめようかな?と思っています。
このように、子供の気持ちを最優先に、ランドセルの状態を見てどうするのか決めるのが良さそうです。
使わなくなったランドセルの保管方法
ちなみに、自宅でランドセルを保管している方には、2タイプの理由があります。
①子供が思い出の品として取っておきたいと考えている
とくに、ランドセルに寄せ書きなどが書いてあると捨てられません。
②処分もできず、どうしていいかわからないのでとりあえず保管している
今使っていなくても捨てられないのは、ランドセル以外でも多いですよね。
①の場合、せっかく保管するのであれば、綺麗な状態で保管し続けたいものです。
そんなあなたにおすすめの保管方法はこちらです。
- 押入れや箱などにしまう前にしっかりと天日干しする。目安は2、3日
- あれば購入したときの箱にいれる
- 不織布で包む、もしくは一緒に入れる
- 乾燥剤を箱に入れる
久しぶりに箱を開けたらカビていた、ということにならないように、しっかり湿度管理して保管しましょう。
使わなくなったランドセルの処分(廃棄)方法
一方、ゴミとして処分する場合、ランドセルは一般ゴミになります。
自治体によって、ゴミの分別方法は異なるので、捨てる前に自治体のホームページなどで確認しましょう。
ランドセルの素材は、牛革、コードバンなどの天然素材と、クラリーノなどの人工素材があります。
また、金属製のパーツがついていたり、一部プラスチック加工されていたりして、一概に燃えるゴミとは区別しづらいのが実際のところです。
一般的に、天然素材は燃えるゴミとして捨てられます。一方、クラリーノなどの人工素材は燃えないゴミで出す場合もあるので気をつけましょう。
実際に調べてみると、東京都、大阪府など多くの自治体では、ランドセルは「燃えるゴミ」として廃棄できます。
ちなみに、全国的に共通しているゴミのルールは以下の通りです。
- 一辺30cm未満であれば燃えるゴミ
- 一辺30cm以上であれば粗大ゴミ
- 金属部分は出来るだけ外す(自治体によっては金属部品を付けたまま処分可能)
- 燃えるゴミに出せるが有料の自治体もある
もし、あなたの住む自治体で、ランドセルの処分方法がホームページに記載されていなければ市役所などに問い合わせしましょう。
使わなくなったランドセルをどうしてるのか、という結果は、半分以上の方が処分または保管していることがわかりました。
そこで、保管しているものの、捨てられないだけでどうしていいかわからない、というあなたにおすすめの方法があります。
それは、リメイク、もしくは寄付する形でリユースする方法です。以下、ご紹介しますね。
使わなくなったランドセルをリメイクしてみよう!

63%の方が知っているものの、全体でわずか1%ほどの方しか利用していないリメイク。
その理由としては、よくわからない、どこに頼めばいいのかわからない、高い、面倒くさい、などが挙げられます。
リメイクとは、使わなくなったものを別のものに作り変えることです。
牛革やコードバンを使ったランドセルはそもそも高級な革製品。
プロに任せると、使わなくなったランドセルも、ステキな品物に変えることができますよ♪
使わなくなったランドセルからリメイクできるもの
では、使わなくなったランドセルは何にリメイクできるのでしょうか?
例えばこんなものにできますので、以下参考にしてみてください。
- ミニチュアランドセル
- お財布やコインケース
- 定期入れ
- キーホルダーやストラップ
- スマホやタブレットホルダー
- ペンケース
- ブックカバー
- ベルト 等々
少し前の時代までは、リメイクというと、ミニチュアランドセルが主流でした。
しかし、今では各種実用的なものに作り替えてもらうことができます。
ミニチュアランドセルは、パーツもそのまま利用して作ってくれるので、思い出の品にぴったりですね。
中には、ミニチュアランドセルを、オルゴール仕立てにしてくれるところもありますよ。
オルゴールは、手のひらサイズが主流です。小さいので場所も取らず、インテリアとして部屋に飾れてステキですよね。
また、お店によっては、ランドセル一個で、5個から7個くらいの商品に加工してくれるサービスもあります。
お子さん用としてのほか、ランドセルを買ってくれた祖父母へ、お礼と成長の記録としてプレゼントすることもできますね。
コードバンや牛革は、もともと大人用の鞄やお財布に使う丈夫な素材です。もしコードバンや牛革のランドセルをお持ちなら、リメイクをおすすめします。
一方、クラリーノなどの人工素材は六年使うとひび割れなどの劣化が起こることも…。
とはいえ、人工素材も今では丈夫なものも増えているので、十分にリメイクすることができますよ。
私は、ランドセル工房でこの話を聞いて、リメイクしやすい天然素材にしようかな?と思いました。
ラン活をするときに、ランドセルの終活まで考えて購入するのはすこし前のめりな気もしますが…。
6年後にやってくるランドセルからの卒業を思い描いて、娘とどのランドセルにするか決めたいと思います。
使わなくなったランドセルリメイクの際の注意点
使わなくなったランドセルのリメイクにはいくつか注意点があります。
①損傷が激しいランドセルはリメイクができない可能性がある
残念ながらどんな状態のランドセルでもリメイクできるわけではありません。
損傷が激しい基準は、工房によって様々ですが、例としては触ると塗装がぼろぼろと剥げる、革がべたべたで腐敗している、などがあげられます。
そのほか、加工しにくい特殊な生地、横型など、イレギュラーな形のものもリメイク不可の場合があります。
加工しにくいとは、例えば固い革の場合、小さなパーツにリメイクする際、折り曲げた部分がひび割れることがあるそうです。
損傷が激しくても、パーツを交換したり、生地の一部を変えたりするなどして対応してもらえることもあるので、工房に相談してみましょう。
②リメイクには時間がかかる
人気の工房などでは、オーダーしてから一年待ち、ということもあります。
そもそもランドセル自体が、一年前から予約して手作りしていることを考えると当然といえば当然ですね。
しかし、早いところでは3ヶ月後に仕上げてくれるところもあるようです。
また、年中受け付けているわけではなく、期間限定で申し込みできるところもあります。
スケジュールには余裕を持って、リメイクを依頼しましょう。
③リメイクの費用が高額になることもある
工房によっては、リメイク費用が高額になる場合があります。
とくに、ミニチュアランドセルの価格は工房によってかなり変わります。
費用の目安としては以下の通りです。(税抜価格で表示)
- ミニチュアランドセル: 約8,000円〜15,000円
- お財布(長財布): 35,000円~50,000円
- コインケース: 4,000円~5,000円
- 定期入れ: 10,000円~15,000円
- キーホルダーやストラップ: 500円~4,000円
- 携帯やタブレットホルダー: 5,000円~10,000円
- ペンケース: 5,000円~10,000円
- ブックカバー : 5,000円~10,000円
- ベルト: 20,000円
工房によっては、一つのランドセルから五種類作るセットで10,000円、というところもあります。
変わった商品だと、アウトドアでも使える折りたたみ式スツールや革ぞうりにリメイクしてくれる工房もあるそう。
さらに、ふるさと納税でランドセルのリメイクをすることもできるのです!
寄付金の目安は10万円前後になりますが、税金控除ができて、ランドセルのリメイクもできたら一石二鳥ですね。
使わなくなったランドセルのリメイクのイメージがわきましたか?
思っている以上にたくさんのオプションがあるので、お子さんとも相談しながらランドセルの引退後を考えましょう。
自分の好みのアイテムを作ってくれる工房を探すと同時に、期間や予算も考えて選ぶのがいいですね。
使わなくなったランドセルを寄付してみよう!

使わなくなったランドセルは、発展途上国の子どもたちに寄付することができます。
寄付をするのは無料ではなく、送料や手数料の負担が必要になることがあるので確認してください。手数料の目安は、1,000円から3,000円です。
ランドセルの寄付により、貧困のため教育環境に恵まれない子供たちに、就学の機会を提供することができます。
大切な思い出の品が海を渡って、他の国の子供達の役に立つ、というのはとても夢があって素敵な話ですよね。
使わなくなったランドセル寄付の方法
それでは、使わなくなったランドセルを寄付したい、と思った時、どのような手続きが必要なのでしょうか?
寄付を受け付ける先によって手続きは異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。
①使わなくなったランドセルの寄付申し込み、準備をする
まずは寄付を受け付けている団体のホームページなどから、寄付の要件を確認しましょう。その要件に従い、寄付の申込を行います。
突然、寄付を受け付けている団体に送っても受け取ってもらえませんので、まずは情報収集をしましょう。
ランドセルの年数や種類に指定があることはほとんどないようです。
ただし、あまりに損傷が激しいランドセルは受け付けてもらえません。
損傷とは、パーツ(金具、肩ベルト、錠前部分)が破損している、型崩れしていたり皮が劣化したりしている、見た目が酷いことなどを指します。
もらう側の気持ちを考えると、中古とはいえボロボロのランドセルをあげるのは常識的にもおすすめできませんよね。
このような理由から、簡単にクリーニングするなど、できるだけ綺麗な状態で寄付しましょう。
また、アフガニスタンなど、イスラム教国へは、宗教上の理由で豚革製のランドセルは送れません。
豚皮はランドセルの内装部分に使われていることが多いです。自分で判断が難しい場合は、できればランドセルの販売元に確認しましょう。
そして、ランドセルの付属品(ランドセルカバー、キーホルダーや防犯ブザーなど)は外すのが基本です。
このように、まず、寄付を受け付けている団体がどこに送るのか、を調べた後、ランドセルの要件を必ず確認しましょう。
②使わなくなったランドセルを発払いで送る
送るといっても、いきなり自分で海外に直接送るわけではありません。
寄付先団体の指定する、国内住所へ送ることになります。
送り方は寄付を受け付ける団体によって異なります。こちらも必ず送付要件を確認しましょう。
また、団体によっては期間限定で寄付を集めているところもあるので送る前に、団体のHPを確認するといいですよ。
通常、ランドセルを含めた中古品を途上国に送る場合、コンテナに詰めてまとめて送ります。
そのため、倉庫を一時的に借り上げて期間限定のプロジェクトとして実施することがよくあるのです!
さらに、コンテナや倉庫の容量が限られているため、ランドセルの受付数量が決まっている場合があります。
その場合、募集期間中でも受付が停止されることがあるので、送付前に受付中かを必ず確認しましょう。
③手数料を振り込む
団体によっては、ランドセルの寄付受け付けにあたり、手数料がかかることがあります。
この手数料は、海外にランドセルを輸送するための費用や、仕訳や配布にかかる人件費などに充てられます。
料金としては税抜価格で1,000円から3,000円です。
国際協力に関わるNGOは非営利団体がほとんどですので、必要経費を寄付者に負担してもらう、という形をとっています。
④そのほか寄付するメリット
ランドセルを寄付するときに、団体によっては一緒に文房具の寄付を受け付けていることがあります。
文房具はえんぴつ、消しゴム、ノート、えんぴつ削りなど、未使用の学用品が送れます。
なお、刃物類(ハサミ、カッターなど)や楽器、衣類は対象外となることが多いので、寄付の要件を確認しましょう。
寄付する場合の流れとイメージがつきましたでしょうか?
私はアジアやアフリカで教育支援に関わってきましたので、このような学用品支援がどれだけ現地の方に喜ばれるか、目で見て知っています。
貧困世帯は、教育の重要性がわかっていても、子供の学費よりも日々の食糧の確保が最優先になるのです。
そのため、どうしても子供の教育のためのお金がなく、望んでいても学校に通えない子供たちがたくさんいます。
学費は無料でも、学校に行くためのカバンや学用品が用意できず、通学を諦める子供もいます。
ランドセルや文房具の寄付は、そのような貧困に苦しむ子供たちに、教育の機会を提供できるのです!
ぜひ、使わなくなったランドセルのいく末に悩んでいるのであれば、寄付も検討してみてください。
不用品を使ってできる国際協力の第一歩になりますよ。
使わなくなったランドセルを寄付できる団体
それでは、具体的に、使わなくなったランドセルを寄付できる団体をご紹介します。
①公益財団法人 ジョイセフ
「思い出のランドセルギフト」という名前で、2004年から使わなくなったランドセルをアフガニスタンに送る活動をしています。
海外輸送経費として、ランドセル1個につき1800円の寄付が必要となります。
通年でランドセルを受け付けてくれるので、思い立った時に寄付できるのがいいですね。
② NPO法人グッドライフ
日本全国から不要なものを集めて、国内外でリユースする活動を行なっている団体です。
学用品に限らず、ぬいぐるみや洋服なども寄付として受け付けてくれます。
まずは申し込みをしてから、箱のサイズによって2,100円もしくは2,600円の寄付をします。
こちらの価格には伝票配送料、ゆうパック料金、ワクチン募金が含まれています。
申し込み、振り込みをしたら、届いた着払い伝票でランドセルを発送する、という流れになります。
③株式会社クラレ
クラリーノを生産している会社が、2004年から「ランドセルは海を越えて」という活動を行っています。
集まったランドセルはアフガニスタンに届けられます。
海外までの輸送費は企業負担なので、実質、国内送料のみでランドセルを寄付することができます。
また、クラリーノ以外のランドセルでも寄付できるので、ご安心ください。
毎年期間限定で実施しているので、企業のホームページで募集状況を確認の上、寄付をしましょう。
④NPO法人 JIYU【ジユウ】
ランドセルや学用品を集め、ベトナムへ寄付をしている団体です。
段ボール箱一つにつき、最低1,000円の寄付が求められます。
ランドセルと一緒に、文房具やピアニカ、リコーダーなどの学用品も一緒に送ることができます。
こちらの団体では、通年で受け付けてくれるのもありがたいですね。
こちらで紹介させていただいたのは一部で、ほかにもさまざまな団体がランドセルのリユース活動を行っています。
通年で受け付けているところもあれば、期間や数量限定の団体もありますよ。
また、寄付する際に、国内送料だけの団体や、それ以外の費用がかかる場合もあるので事前に調べてみてください。
毎年、様々な団体が、異なる要件で募集をしているので、必ず寄付前に各団体の寄付要件を確認しましょう。
まとめ

- 使わなくなったランドセルをどうしてるのかは、半数以上の方が処分または自宅で保管している
- 保管する場合は、できるだけ湿度が低い環境で保管するのがよい
- 処分する場合は、各自治体の処分方法に従うこと
- 使わなくなったランドセルは、ミニチュアランドセルや生活雑貨にリメイクできる
- 使わなくなったランドセルは、寄付をして途上国支援に役立てることができる
多くの方がどうしてるのかというと、処分や保管する方が大半でした。
保管している方がどうしてるかというと、思い入れがあって捨てられないものの使い道がわからないようです。
お子様が大切に使い、思い出のつまったランドセルは、リメイクしたり寄付したりこともできます。
お子様の希望に合わせて、さまざまなオプションがあることを教えてあげられるといいですね。
そのほか、ランドセルのリユース方法として、リサイクルショップやフリマに出品する、という方法もあります。
処分してしまう前に、一度使わなくなったランドセルの第二の人生についても、考えてみてはいかがでしょうか?
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