コーヒーとのペアリングでお菓子を選ぶならどれ?わかりやすく解説!

コーヒーとのペアリングでお菓子を選ぶならどれ?わかりやすく解説!

コーヒーとお菓子

普段から何気なく口にしているコーヒーですが、今や日本は世界有数のコーヒー消費大国になっています。

仕事中や家事の合間に挟む休憩時間にコーヒーを淹れるなど、コーヒーが当たり前のように生活の一部となっていたりしませんか?

そして、コーヒーを淹れるとその芳しい香りに誘われて、ついつい一緒にお菓子を食べたくなりますよね。

その際に、自分好みのものを食べてももちろん良いのですが、ペアリングの観点からお菓子を選んでみるのもおすすめです。

ペアリングとは、お互いの魅力を引き立て合うように組み合わせることを言い、その結果、自分が美味しいと思う組み合わせを新たに見つけることでもあります。

コーヒーとお菓子のペアリングを知ることで、コーヒーの味わい方の幅が広がり、コーヒータイムをより一層楽しめるようになりますよ!

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コーヒーとのペアリングで合うお菓子の見つけ方

コーヒーとお菓子のペアリングには2つのポイントがあります。それがこちら。

  • お互いの風味が「似ている」もの同士が「合う」とされている
  • お互いの風味が「対照的な」もの同士も実は「合う」とされている

一つ目の「風味が似ている者同士」はなぜ良いのでしょうか。

それは、コーヒーと似た風味のフードを合わせることで、お互いの特徴が引き立てられ、相乗的に風味を楽しむことができるからです。

すっきりとした浅煎りのコーヒーであれば、シンプルなパンやプレーンな味付けのフードがよく合います。

2つ目の「風味が対照的なもの同士」の場合は、あなたもなぜ合うのかイメージがつくかと思います。

それは、コーヒーの風味と対照的なフードを合わせて、お互いを補うことで生み出される満足感や風味を楽しめるからですね。

しっかりとした飲み応えがある深煎りのコーヒーであれば、それに負けないような甘みの強いお菓子や濃厚な味のフードがよく合います。

ほのかな酸味と苦味が強いエスプレッソに、甘いバニラアイスクリームを合わせたアフォガードというスイーツがありますが、分かりやすい例ではないでしょうか?

アフォガードの場合、風味だけでなく温度も正反対なので更に食感が面白いですよね。

更に、自分のよく口にするコーヒーの特徴をとらえておくこともペアリングでは重要です。酸味、苦みや甘み、コク、そして舌触りや後味などがそうです。

これらを把握しておくことで、相性が良いフードの組み合わせが見つけやすいですし、フードを選ぶのも一際楽しくなりますよ!

ここまでペアリングのポイントを紹介しましたが、実はコーヒーとお菓子のペアリングには「これが正解!」というものはありません。個人により感じ方もそれぞれ違うからです。

そのため、コーヒーの産地や焙煎度合いを目安としつつ、その時の気分やシチュエーションに合ったコーヒーとお菓子を組み合わせるのが1番です。

起床後に頭をすっきりさせたい時、食事後にまったりとしたい時、休憩でリフレッシュしたい時など、どんな場面でコーヒーをどう楽しみたいかをイメージしてみるのも良いでしょう。

それではここから、更に具体的なペアリングの例をご紹介していきますね。どのような時に組み合わせたいか想像してみてください♪

ケーキとコーヒーのペアリング!相性が良いのは?

では実際に、ケーキを中心としたコーヒーのペアリングを考えてみましょう。

こちらでは、コーヒーの産地に分けて実例を挙げながら紹介していきます。

中南米産:ブラジル、コロンビア、グアテマラ、ジャマイカなど

中南米と言えばジャマイカの「ブルーマウンテン」という産地が有名です。あなたも、この名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

中南米産のコーヒーは、はっきりとした酸味と程良いコク、そしてすっきりとした後味で飲みやすく、日本人好みでバランスの取れた風味です。

ホットでもアイスでも合わせやすいのが特徴で、プレーンな味付けなど風味が軽やかなものとのペアリングの相性が良いです。

現在の日本で市販されているコーヒー豆の多くは、中南米産のものが使用されています。種類も豊富にあることから初心者にもおすすめのコーヒーです。

例えばプレーンのパンケーキやトーストと、サラダにスープといった朝食と合わせたり、シフォンケーキと合わせたりするのが個人的にはおすすめです。

とても優雅で爽やかな気分になれます!

他には、程よい甘さで、こってりし過ぎていないパウンドケーキなどの焼き菓子がよく合います。

ナッツ類もコーヒーの風味を引き立てるので、ナッツ入りのマフィンやスコーンもおすすめですよ。

インドネシア産:スマトラ(マンデリン)、スラウェシ、ジャワなど

アジアの中で有名な銘柄が、インドネシアのスマトラ島で取れる「マンデリン」です。

インドネシア産のコーヒーは、強い苦味と深いコク、そして独特なスパイスのような香りがあります。まったりとした重厚感で、しっかりとした味わいです。

砂糖やミルクと一緒に飲んだり、普段と違った少しクセのある風味を好まれる方におすすめのコーヒーとなっています。

バターやクリームがたっぷり使われた濃厚な風味のケーキや、しっかりとした甘さで食べ応えがあるものとペアリングの相性が良いです。

私がおすすめするのは、クリーミーでコクのあるベイクドチーズケーキや、濃厚でしっとりとしたザッハトルテとのペアリングです。

他にも、チョコレートがおすすめです!

チョコレートの豊かな風味とコクが、苦味の強いインドネシア産のコーヒーとよく合いますよ。

ですので、チョコレート単体はもちろん、テリーヌやガトーショコラのようにチョコレートを使ったお菓子も相性抜群となっています。

リッチで満足感のある風味を味わえるのでぜひお試しください!

アフリカ産:エチオピア、ケニア、タンザニア、イエメンなど

アフリカで有名な銘柄と言えば、イエメンの「モカ」やタンザニアの「キリマンジャロ」があります。

どちらも、コーヒーのパッケージやカフェのメニューなどでもよく目にするのではないでしょうか?

そんなアフリカ産のコーヒーですが、華やかでフルーティな風味が特徴なので、フルーツの酸味や甘みが詰まったものとペアリングの相性が良いです。

例えば、フルーツタルトやショートケーキ、ドライフルーツを使用した焼き菓子など、しっかりと果実の存在感があるものとよく合います。

特にアップルパイは、温かい場合と冷たい場合ではシナモンの風味が変わってくるので、同じコーヒーを合わせるのでも異なる香りが楽しめるので面白いですよ。

マクドナルドのホットアップルパイ、おすすめです!

また、一般的にモカはベリー系の芳潤な酸味と香り、キリマンジャロは柑橘系のすっきりとした酸味と甘みがあるとされており、フルーティーなコーヒーを好まれる方におすすめです!

一方で、フルーティーな酸味や風味が強いのは苦手だと感じることもあるので、最初は他の豆と一緒にブレンドされたものから試してみるのが良いと思います。

コーヒーとのペアリングに和菓子!?意外な組み合わせとは

コーヒーと言われれば、どうしてもクッキーやケーキなどを一緒に思い浮かべることが多いと思います。

しかしながら、コーヒーとのペアリングで相性が良いのは洋菓子だけではありません。

実は和菓子もコーヒーととてもよく合うことをご存じでしょうか?

「和菓子=日本茶」のイメージが強いですが、コーヒーも負けず劣らずのお似合いの組み合わせです。

コーヒーの苦味や酸味が、和菓子の甘みと相性抜群で、お互いの味を引き立て合う和洋折衷のペアリングを楽しむことができるのです。

特にあんこがよく合います!

では、今度は豆の焙煎度合いに分けて和菓子とのペアリングを紹介していきますね。

浅煎り:ライトロースト、シナモンロースト

浅煎りは、酸味をメインとした焙煎です。酸味が引き立ち、抑えめな苦味ですっきりとした後味が特徴的です。

フルーティーで上品な酸味で、すっきりとした酸味を味わいたい方におすすめの焙煎度合いになっています。

さて、和菓子とのペアリングですが、お饅頭のように少し重量感のあるものとの相性が良いです。

上品な酸味が和菓子の重さをあまり感じさせず、すっきりと飽きがこない味わいとなります。

また、塩せんべいやおかきなど、シンプルで塩気のある味付けのものもスナック感覚で合わせやすいです。

お菓子がついつい進んでしまうような、すっきりとした後味でクセになること間違いなしですよ!

この場合は、ミルクや砂糖を合わせずにブラックの方がおすすめです!

中煎り:ミディアムロースト、ハイロースト

中煎りは、程よい酸味と苦味でバランスがよく、芳潤な香りが特徴的です。市販されているコーヒー豆に多い焙煎度合いで定番となっています。

和菓子とのペアリングですが、みたらし団子や芋けんぴといった甘すぎず重すぎないものを私はよく選びます。しかし実際は、比較的どの和菓子とも相性が良いです。

全体的にバランスが取れており他とも合わせやすくなっているので、ペアリングするコーヒーをどれにするか迷った時にもおすすめです!

少しミルクや砂糖を足しても美味しくペアリングできますよ

深煎り:フルシティロースト、フレンチロースト

深入りは、苦味と香ばしい香りが強く、しっかりとした飲み応えが特徴的です。ミルクと合わせたカフェラテや薄く割ったアメリカンによく合います。

特に苦味や深いコクのあるコーヒーが好みの方におすすめです。

そんな深煎りのコーヒーには、黒糖かりんとうや、餡子をたっぷりと使った大福、そして糖度が高めの羊羹など、ずっしりとした甘みのあるものとの相性が良いです。

コーヒーの苦味と、和菓子の甘さがバランスよく引き立て合い、きっと高い満足感を得られるでしょう。

私はミルクでまろやかさを少し足したカフェラテに、餡子をたっぷりと使ったどら焼きのペアリングが大好きです。

食べ応えもありますし、まったりとした後味がとても幸せな気分にしてくれるので、おすすめの組み合わせです。

幸福度が増して幸せな気分になれますよ!

まとめ

  • ペアリングとは、コーヒーとフードの魅力をお互いに引き立て合うように組み合わせること
  • 風味が似ているもの同士を組み合わせるとペアリングは上手くいきやすい
  • ペアリングには正解がなく、自分の気分や好みなどに合わせて自由に組み合わせて楽しむことが大事
  • コーヒーの産地によって風味が異なるので、特徴を意識しながらフードを選ぶのが良い
  • 豆の焙煎度合いによってもお菓子やケーキの合わせ方が異なる
  • コーヒーは洋菓子だけでなく和菓子とも相性がとても良い

いつも何気なく口にしていたコーヒーやお菓子が、組み合わせるものによってまた違った風味に変化するなんて、ペアリングとはとても面白いと思いませんか?

コーヒー豆の産地や焙煎度合いなどでも違いがあるなんて、とても興味深いですよね。

このペアリングの考え方を知っていれば、カフェなどでメニューを選ぶ時にも迷いにくくなりますし、普段とはまた違うメニューを選ぶきっかけになるかもしれません。

そして、今までよりもコーヒーが美味しく飲めるようになり、コーヒータイムもより充実すること間違い無しです!

これからも、コーヒーやお菓子などの食材が持つ風味や個性を意識しながら、自分好みの組み合わせをたくさん見つけて楽しんでいきましょう!

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