「緑の黒髪」と聞いて、あなたはどのような髪をイメージしますか?
日本髪ですか、それとも黒くて艶のある長い髪ですか。
「緑の黒髪」とは、古くから日本に伝わる独自の表現で、単に「黒い艶やかな髪」ではなく、「若々しい艶を放つ黒髪」のことです。
こんな黒髪、憧れませんか?いえ、黒髪でなくても、若々しい艶を放つ、という髪の毛をどう保つのか気になりませんか?
その方法の一つがヘアオイルです。
さてこのヘアオイル、値段はピンキリですよね。スタイリングにはどのヘアオイルがいいのだろう、安いに越したことはないけど、安いとスタイリング効果に問題はないの?など思うことはありませんか?
結論を言います。関係ありません。安いものであってもスタイリングには十分な効果があります。きょうはそんなヘアオイルのお話をしましょう。
ヘアオイルのスタイリング効果に高い、安いは関係あるのか?

今やヘアオイルは、ドラッグストアや、ドン・キホーテに行くと、ヘアケア用品のブースにこれでもか!というほど、商品が並んでいます。
話題のものから、長く愛されている商品まで。そして、値段も高いものから安いものまでピンキリですね。
さて、これらから選ぶとなると、何をどう選べばよいのでしょうか?選ぶ基準の1つとして考えられるのは、値段ではないですよね。
しかし結論から申しますと、ヘアオイルのスタイリングには高い安いは関係ありません。
なぜなら、ヘアオイルの効果は使い方によるものだからです。安いものでも髪質に合った、または、用途に合った使い方をすれば、全く問題ありません。
ヘアオイルを選ぶときに、1本でどれくらい使えて、この金額でいつまでもつのか、とあなたも考えたことはありませんか?
そこは髪の長さやスタイリングを伴うかなど、使い方でも日々使う量が変わりますよね。
また、安いものは安いだけで効果が期待できないのでは?やはり高いもののほうがいい!などの不安もあると思います。
私自身、高いものを使った経験はほとんどありません。
ですが、美容室で「髪の毛が多いですね」と言われても、「傷んでいる」、「ヘアケアをしたほうがいい」とは言われたことがありません。
ありがたいことに「上手にヘアケアされてますね」と言われます。
このようなこともあり、私の経験を交えつつ、ヘアオイルのスタイリングに高い、安いは関係あるかについてお話ししていきます。
オイルの種類は3つ!髪質に合ったヘアオイルを選ぼう
私の髪質は、ごわごわのくせ毛です。それでは、あなたの髪質はどんな髪質ですか?どんな悩みがありますか?
さらさら、猫っ毛、くせ毛、などありますよね。
まずは、髪質と用途を考えたヘアオイルを選びましょう。ヘアオイルは植物性、動物性、鉱物系の3種があります。その特徴を挙げました。
・植物性…髪内部への浸透性がよく、ダメージ補修、保湿効果が高い
・動物性…植物性同様、浸透がよくダメージ補修、保湿効果が高い
・鉱物系…浸透性はないが、髪の毛表面に膜を張り保護する機能が高い
植物性にあげられる商品は、後ほど紹介しますが、大島椿が代表的ですね。椿油100%の植物性ヘアオイルです。
そして、動物性は馬油や、スクワランオイルが挙げられます。鉱物系の代表は、ワセリンやベビーオイルですね。
ダメージヘアの補修、ヘアケアを目的とする場合は、植物性と動物性のヘアオイルがおすすめです。
私の姉は、さらさら過ぎてパーマがかかりにくい、と美容師さん泣かせの髪質です。
逆に私は、1年も前にかけたデジタルパーマの持続力が強すぎて、「最近パーマかけた?」と言われるほど…。
1年もパーマの効果が続くと、いよいよ髪へのダメージが気になりだします。
そんなときには植物性か動物性のヘアオイルで毛先を保護してあげるだけでも、切れ毛の防止になりますよ。
逆に、鉱物系は浸透力が弱いため、髪の毛表面に膜を張ります。そのため、艶出しや日常生活での髪の毛の保護剤として使うほうがよいでしょう。
髪の毛が傷んでいる、枝毛や切れ毛が気になる場合は、髪を洗った後のヘアケアとして植物性、動物性のものを利用し、翌朝のスタイリング時に鉱物系も利用するダブル使いが良いですね。
2つとも使うのが難しい、または、ダメージが大きい髪質の方は、どちらも植物性か動物性を使うとよいですよ。
まずは、ダメージを補修してあげることを優先しても良いですね。
私がヘアオイルを選んだ理由

私は、髪の毛が太く多いため、髪質としては、ごわごわという表現があっています。そして、くせ毛です。
中学生ごろまでショートカットでいたのですが、毎晩きちんと髪の毛を乾かして寝ても、朝起きれば爆発し、寝癖との闘いでした。
高校生になり、ヘアワックスや、ヘアクリームなどを購入し使い始めましたが、ごわごわ感は取れません。
どうしたら艶のあるきれいな髪になるんだろうと、最終的に落ち着いたのが、ヘアオイルでした。
ヘアクリームは比較的安価ですし、香りもよく補修成分が多く含まれるため、痛みを補修し髪の広がりを抑える効果があります。しかし、艶は出せませんでした。
ヘアワックスは、スタイリングがメインとなります。保湿や艶出しの効果はありません。
そういう経験から、ヘアオイルを選びましたが、学生ですと、お小遣いの範囲での購入となりますので買えるものは決まってきます。
そこで、私が決めた目安は、1,000円前後で買える、どこでも買える、出来るだけ量が多い、という単純なものです。
社会人になってもこの基準は変わりませんでした。
それでもごわごわの髪質は改善できましたし、長年使うことによって、艶のある髪へと変化しています。
ホテル・旅館勤めの時は、お着物で、お料理を扱う部署でしたので髪が乱れていると清潔感が失われるということもあり、特に気を付けなければならず、髪の毛1本乱れることは許されませんでした。
そのときも、安いヘアオイルはとても役に立ちました。日々のヘアケアから、スタイリングまですべて使え、まとまりもでましたし、何よりも髪の毛に艶を出すことができました。
サンプルとしてお高いものをいただくときは、1度で驚くほどの効果を感じることができ、やはりいいなとは思います。
値段分あるなぁと感じましたが、毎日使うには高いと思ってしまう性分なのと、安いものでも効果を感じているのでまだ乗り換える気はありません(笑)
そして、現在の建設業では、夏場の紫外線が強い季節での外作業や、土埃など、髪の毛を傷める仕事が多いので、保湿や髪の毛の保護を行うヘアオイルが良い、というわけなのです。
前述した鉱物系オイルとのダブル使いをしている理由がここにあります。
髪の毛が傷んだ状態のまま放置すると、切れ毛や枝毛の原因になっていきます。
そして、髪の毛が傷んでいたり、ボサボサだとお客様の印象もあまり良くはありません。そのため、私は、ヘアオイルでヘアケアを行っています。
プチプラでも十分にケアしてくれるヘアオイルは、本当に私に合っていて手放せません!
このように過酷な現場でも髪を守ってくれるので、ヘアオイルは安くてもしっかり効果があるのですね。
ヘアオイルでスタイリング効果におすすめの商品5選

スタイリングの効果におすすめのヘアオイルがある、と聞けばどういうものか気になりますよね。
やはり、艶も出しつつ、効果は長いほうがいい!などいろいろあります。そこで、私が実際に使ってきたヘアオイルの中で、おすすめのものを挙げてみました。
ヘアオイルの特徴や、実際に使って感じたことを書いています。参考にしてください。
では、早速紹介していきましょう!
大島椿

私が最初に使い始めたのがこの大島椿です。祖母が使っていたこともあり、これなら間違いない!と思ったのがきっかけです。私の髪質は祖母譲りでしたので…。
40ml、60mlのものをドラッグストアなどで購入できます。
全身に使えるマルチオイルでもあり、髪の毛のスタイリングだけでなく、オイルパックや頭皮ケアもできます。大島椿100%の植物性のヘアオイルです。
保湿効果が高く、まとまりやすくなるので、まとめ髪をする方、艶感を出したい方には最もおすすめするオイルです。
椿油は平安時代初期から、髪の毛だけでなく、スキンケアなどの化粧品としても使われてきた歴史のあるものです。
遣唐使の時代より、唐の国へ特産物として献上された記録も残っています。
使い方ですが、適量を手の平にとり、髪になじませます。これだけで日々のヘアケアは完了です。
髪にも馴染みやすく、艶も出ますし、ごわごわ感や広がりを抑えることができます。
猫っ毛の方には重めのものですので、少量を使い様子見をしたほうがよいでしょう。
大島椿はトロっとしたオイルですので、公式サイトでも記載されていますが、「足りないかも」と思う程度の量を使うとよいそうです。
髪の毛のダメージが酷い方は、週1回のオイルパックは本当におすすめです。私も行っていました。方法は、説明書や公式サイトで紹介されていますのでぜひやってみてください!
私のようにごわつく髪の毛の方には、ダメージケアの補修もできますし、保湿効果も高いのでスタイリングも楽にできます。
ほのかに椿の花の香りもしますので、ちょっと上品な気持ちになれますよ。

ウテナ ゆず油

ゆずのほのかな香りが広がるオイルです。こちらはサラッとしたオイルですが、ダメージケアの補修には十分な効果を発揮します。
朝からのスタイリング時に、少量を毛先になじませると香りも残りますし、毛先も艶を残しつつ軽い仕上がりになります。
椿油に比べ、艶感はあまり出ませんが、さらさらになることは間違いありませんので、髪をおろすスタイルや、巻き髪の際に使うとよいかと思います。
髪の毛が細く、柔らかい方に向いているヘアオイルです。サラッとしていますので、紫外線からの保護目的で使ってもいいと思います。
使用することで、さらさら感を残しつつ、ヘアケアもできますね。
個人的な感想ですが、ボトルのキャップがワンタッチとなっていて、使いやすいです。
どうしても手にオイルを落とした後にふたを閉めるのは、非常にバランスが悪く危険ですよね。さらに、ボトルがガラス製のものが多いので割れたらどうしようという不安もあります。
そう考えると、片手で開閉ができるこのタイプの容器は助かりますね。
柳屋 あんず油

こちらもあんずのほのかな香りがあるオイルです。サラッとしたオイルで、頭皮マッサージにも使えますし、毛先にしっかりなじませて香りを残してあげることもできます。
重くならない為、髪全体になじませてもベタっとした印象はありません。
ゆず油と同じく、髪をおろすスタイルや、巻き髪の際に使うと良いです。ノンシリコンで、着色料、合成香料不使用など、肌にも優しい成分で作られています。
私が、デジタルパーマをかけていた時はこのあんず油で、保湿と毛先のケア、朝のスタイリングまでオールマイティに使用していました。
香りもよく、サラッとしているので、髪の印象も軽く感じられましたよ。
こちらもワンタッチ開閉のボトルです。

ソンバーユ 毛髪用

動物性のヘアオイルです。
動物性というだけあって、髪の毛だけでなく、頭皮などの皮膚への浸透が本当に早いです。また、動物性ヘアオイルは揮発性が少ないため、保湿効果が高く髪の毛や頭皮も乾燥から守ってくれます。
植物性ヘアオイルに比べると、保湿効果が高い分、動物性はやや重めのオイルと言われていますが、ソンバーユは重く感じることはなかったように思います。
植物性よりも浸透が良い分、保湿効果も高いと感じていました。髪になじませた後は、手や、首筋にも塗り込むように使っていましたよ。

ジョンソン ベビーオイル

鉱物系のヘアオイルです。サラサラのオイルですので、猫っ毛の方やサラサラの髪質の方にはべたつきも少なく、スタイリング剤として使いやすいと思います。
私は娘の保湿として使用した後、手に残った分を髪の毛に塗っていました。
ヘアケア用品として店頭に並んでいるわけではないのですが、赤ちゃんの肌に使えるから髪の毛にもダメージはないだろう、という考えで使っていました。
また、300mlと大容量ですので、コスパだけで考えると、これが一番ではありますね。
ただ鉱物系ですので、髪の毛への浸透効果がなくダメージヘアの補修効果はあまりありません。
しかし、スタイリングにはばっちり使えます。
使い始めた当初は、浸透性に気付かず、翌朝には毛先がボサボサになっていました。
「なんで?」と思っていましたが、ヘアケア向きのオイルではない、と知り、慌てて夜だけは植物性のものを使うようになりました。

今は娘の髪をドライヤーで乾かす際に、使っています。熱によるダメージを防いでくれます。
5種類のヘアオイルを紹介しました。他にもヘアオイルはたくさんありますが、ヘアオイルの特徴を踏まえて、また、あなたの髪質やその悩みに合わせて選んでくださいね。

ヘアオイルでスタイリングするときの使い方を紹介

スタイリングだけでなく、日常のヘアケアとしても使える方法もお話ししてきました。さぁ、スタイリングしましょう!
ヘアオイルにはスタイリングだけでなく、ダメージ補修や保湿の効果もあります。
しかし、髪の毛が傷んだ状態でのスタイリングは、ドライヤーやヘアアイロンの熱などで余計に髪を傷めてしまう可能性もあります。
そう考えると、スタイリング時のヘアオイルの使用だけでなく、日々のケアも大事になってくると思いませんか?
日々のケアの積み重ねで、髪質の改善ができ、結果として、スタイリング効果の持続に繋がります。
それでは、おさらいもかねて、使い方を紹介しましょう!
ヘアオイルを使うタイミング
まずは、髪を洗ってタオルドライした後、ですよね。これは知っていると思います。
どのオイルにするといいかは、髪質や、ダメージ補修、保湿など何を重視するのかで変えましょう。ヘアオイルを使った後にドライヤーで乾かすことで、ドライヤーの熱から髪を守ります。
使い方ですが、ヘアオイルを必要分手の平に落とし、手の中で広げます。髪の毛の中間から毛先に向かって髪の毛を握るように、なじませていきます。
そこで余ったものを頭皮になじませるようにマッサージします。
そして、自然乾燥はダメだと言いますよね。どうしても自然乾燥になってしまうという場合は、同じようにヘアオイルを髪になじませ完全に乾かしてから就寝するようにしてくださいね。
頭皮の乾燥も髪を傷める原因だと言われていますので、頭皮にもマッサージで擦りこんであげましょう!
髪を乾かす時も、髪の毛同士をこすり合わせないよう、タオルでゴシゴシしないようにすると髪表面のキューティクルが傷つかずに済みますよ。

私も娘が小さいときは、自然乾燥以外できませんでした。せめてもの手段で、ヘアオイルに頼っていました。
ここまでは、スタイリングの前、前日の前準備の状況ですね。
スタイリングしてみよう!
起床して、さぁスタイリング!となった時、前日のヘアケア状態でどうスタイリングするかが変わりますよね。
寝癖がついている、とか、前日のヘアオイルの量が足りなかったのか、毛先がボサボサ、ということがあるかもしれません。
そういう時は、焦らずに、まずは寝癖を取りましょう。そして、ドライヤーによるブロー後、または、ヘアアイロンで髪の毛を巻いた乾いた髪にヘアオイルを使います。
使い方は、適量を手に取り、毛先を中心に手ぐしでとかすように馴染ませてください。そうすることで、髪の毛に艶を出すこともできますし、髪の毛表面の保護も行ってくれますよ。
ヘアオイルを塗るときは、数回に分けて行ったほうが良いです。一度にやろうとすると、ムラが出てしまいますよ。
また、ふんわりとした仕上がりにしたい方は、毛先のみにしてくださいね。頭頂部、頭皮に浸けてしまうとどうしても、ベタっとした重い仕上がりになってしまいます。
猫っ毛さんは要注意、ですね。
前日にヘアオイルでケアしたし保湿も続いているみたいだから、スタイリング時は使わなくてもいいのでは?と思うかもしれませんが、毛先だけでも行ったほうが良いです。
なぜかというと、寝ている間に髪の毛同士が擦れて傷みの原因になります。
かつ、外で日中に紫外線を浴びる、埃をかぶる、とさらに髪の毛が傷む原因をつくってしまい、日々のヘアケアでも補修できない状況になってしまいます。
ですので、ぜひスタイリング時、少量でもいいので毛先や紫外線を浴びる部分を保護するために使ってあげてくださいね。
日々ヘアオイルで髪を保護することで、スタイリングしやすい髪になりますよ。

わたしはこれをしなかった結果、夏場の現場で悲惨な目に遭いました…。保湿・保護は大事です!
まとめ

- ヘアオイルのスタイリング効果に高い安いは関係はない
- ヘアオイルを使うことで髪がまとめやすくなり、艶が出る
- ヘアオイルは植物性、動物性、鉱物系の3種がある
- 植物性、動物性はダメージ補修、ヘアケアに優れ、鉱物系は髪の保護に優れている
- おすすめのヘアオイルは全て1,000円前後で購入できる
- 大島椿はしっとり、ゆず、あんず油、ベビーオイルはさらさらのオイル
- ベビーオイルは鉱物系のため、スタイリング向き
- ヘアオイルは、タオルドライ後に毛先の保湿、頭皮マッサージまで使用できる
- スタイリング時は、セット後に毛先につける程度でよい
- ヘアケアも行うことでスタイリングの効果もアップする
ヘアオイルはスタイリングだけでなく、日常のヘアケアとしても使えます。
スタイリングだけならば、安いヘアワックスでもいいですよね。
しかし、紫外線や埃による髪の毛への影響を考えると、ヘアケアもできスタイリング剤としても使えるヘアオイルを使うのは良いと思います。
特に、私のように仕事環境がガラッと変わると、ヘアケアも同時に行っていかなければなりません。
一度髪の毛が傷んでしまうと、スタイリングもうまくいきません。ですので、ヘアケアもスタイリングのどちらもヘアオイルで行うとよいですね。
ご紹介したように、私自身は、自分が買いやすい価格帯のものしか使ったことがありません。しかし、安いからといって、効果が感じられない、よくない、ということは今まで一度もありませんでした。
たくさんあるヘアオイルの中から、あなたにぴったりのものを見つけ出すのは大変かもしれません。ですが、まずは、自分の髪質がどんな髪質なのか、そして理想の髪質を決めて選ぶと良いですよ。
私のようにごわごわ髪質の方も、猫っ毛さんも、くせ毛さんも、髪質に合ったヘアオイルを見つけて、スタイリングを楽しんでくださいね。
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